【新旧比較】アセンジョニスト・パック(新35Lと旧40L)

2020に発売されたアセンジョニスト・パック 35L(以下、新型)を購入しました。

今回は元々持っている2019年購入の前モデルの40L(以下、旧型)の比較をしたいと思います。

 

新型35Lのレビューはこちら。

 

 

目次

 

カタログスペック

新型

容量:35L

重量:890

生地:5.8オンス・420デニール・リップストップ・リサイクル・ナイロン。ポリウレタン・コーテイング加工済み。(カラーは2.2オンス・70デニール。シリコンコーティング) 

価格:23,650円

旧型

容量:40L

重量:920g

生地:5.5オンス・210デニール・リップストップ・コーデュラ・ナイロン86%/ポリエステル14%。ポリウレタン・コーティング加工済み。

価格:19,250円

 

5Lの差はどうなの?

比較の前に、新型の方が5L少ない点に触れておきます。現行モデルをお使いの方は「マイナス5Lは影響があるの?」と気になるかと思います。

その答えは「あまり変わらない」と言っていいと思います。

 

もう少し具体的に書きます。メインの荷室を比較するために、まず旧型にロープを入れてその上に袋に収納されたシュラフやダウンをなどを一杯になるまで詰め込みました。そしてその荷物を新型に入れ替えたのが下の写真です。

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旧型40Lの蓋がちょうど閉まる程度に荷物を詰めた。

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新型35Lに移し換えてもしっかり蓋がしまった。

ご覧の通り、私が入れた荷物においては、新旧の差は見受けられない結果になりました。(これは荷物にダウンなど形が変わるものを含むからかもしれません。)

では5Lの表示の差は何なのか?となります。推測ですが、旧型にはある雨蓋の大きなポケットの容量も関係していると思います。少なくとも新型はカラーを伸ばせば旧型と同等かそれ以上の容量は確保できると言って良い気がします。

新旧比較 

ここからは見比べて気がついた差を具体的に8つ挙げます。私の個人的な好みは【感想】と明示しています

1.本体寸法

寸法は下記の通りで、ザックリ言うと新型は「薄く縦長になった」と言えます。

新型

横幅:上部37cm、下部30cm

奥行き:上部11cm、下部16cm

高さ(底面からカラー(蓋)の付け根まで):64cm 

旧型

横幅:35cm、下部30cm

奥行き:上部14cm、下部19cm

高さ(底面から雨蓋の付け根):60cm

 

【感想】

ぱっと見でも新型の方がスリムな印象です。旧型は奥行きがあるので、開口部が太く開き、荷物の出し入れがしやすいです。新型は縦に長く、数字にするとわずか4cmですが、上から覗き込むとスペースが深い感じを受けました。

2.素材

上のスペックに書きました通り新型からリサイクル素材になりました。糸は従来210デニールだったものが420デニールへと重たくなりました。生地の5.5オンスから5.8オンスと重くなりました。

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 左が旧型、右が新型。

 

【感想】

触った感じでは、新型の方が僅かに厚みがありハリがある感じがします。ここからは推測ですが、リサイクル素材を選定する過程において特殊ナイロンの「コーデュラ®︎」ではなくなり、その代わりに太い糸で丈夫な生地を作る方向性になったのだと思います。実際の耐久性は使っていくとわかると思います。 

3.底面の作り

旧型の底面にはパッドが入っていて「表地+パッド+裏地」の三層構造でした。一方で新型はパッドが無くなり「表地+裏地」の二層構造になりました。

【感想】

旧型の底面はパッドのおかげで空の状態でも下部の形を維持してくれて扱いやすかったです。また実際に荷物を入れるときは、上からロープやギアを入れて、地面にトントンと叩きつけることで荷物の隙間を無くすことができました。これは地面に小石があったとしてもパッドが地面の凹凸をうまくいなしてくれて生地に穴が空きにくかったからできた方法だと思います。新型ではこのラフな収納方法をするのは少し抵抗があります。

一方で、新型にはパッドが無いのでしまう時にはペッタンコになります。収納スペースを圧迫しないのはありがたいです・・・。

4.クロージャー

新型は2本ある紐を引っ張りカラー(蓋)を開閉する仕組みです。

旧型は1本の紐で雨蓋と一体化したカラーを開閉し、最後に雨蓋を一本締めストラップで固定します

 

【感想】

新型では一本締めストラップが廃止され、シンプルな構造になったと思います。他のメーカーではアークテリクス「アルファFL(30L/40L)」と近い構造と言えるでしょうか。

新型には雨蓋が付いていません。悪天候が見込まれる時には、中のものを濡らさないようなクロージャーの締め方が求められます。具体的な工夫には、防水性のものを上部に置く、レインカバー・インナーバックの活用などが挙げられます。この点は旧型でもカラーを伸ばして容量を増やして使う場合には共通の課題です

次に、これは見た目だけ問題ではありますが、旧型は荷物が少ないときに一本締めストラップを締め込むと「く」の字にザックが折れ曲がります。これが情けない見た目で私は嫌でした。一方で新型の方はスリムな造形と相まって、容量が少なくても形を維持しやすいと感じます。

5.ポケット

外部のポケット

新型:横25cm*縦20cm

旧型:横32cm*縦22cm

深さはいずれも約7cmほど。新型はシングルジッパー、旧型はダブルジッパーです。

 内部のポケット

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新型:横21.5cm*高さ14cm。iPhone SEが縦に入るだけのサイズ。

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旧型:横16.5cm*高さ9cm。iPhone SEがピッタリのサイズ。

【感想】 

旧型の外部ポケットは雨蓋にあり、新型より体感的には1.5倍くらい小物を入れられます。新型の外部ポケットは、その位置的にメインの荷室にパンパンに詰めたときに中身の出し入れがしにくくなりそうです。

内部ポケットは"セキュリティー"を重視して、おサイフや鍵を入れる方が多いと思います。この点は新型の方が使いやすい大きさです。旧型は手の平サイズのおサイフがうまく入らない様な何とも微妙なサイズでした。 

6.サイドコンプレッション

別の記事に書きましたように、新型ではストラップの位置を変更したり、取り外したりできます。旧型は片側2箇所で位置は固定です。

7.ウエストベルト

新型のウェストベルトはパッドの位置を固定できます。旧型は位置を固定できません。

もしもパッドを外したい時には、旧型はベルト末端が厚みがあり、恐らくその末端を切らないとパッドを取り外せないです(うまやればそのまま外せるのかもしれませんが私は無理でした)。一方で新型の折り返しは薄く作られていて普通にパッドを取り外せます。

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新型はベルトを折り返す事でパッドの位置を固定できる。

8.ロープ搬送システム、アイスアックス搬送システム

 新型についてはレビュー記事をご覧ください。旧型で、ロープは雨蓋とその裏にあるデイジーチェーンを活用して押さえ、アックスはバーで止めるタイプでした。

 

まとめ

新型の方が細部の設計を詰めて、洗練されてきている印象です。現在旧型40Lをお持ちの方にとっては、雨蓋とその収納スペースが無くなった、底面のパッドが無くなったという点が大きな違いかと思います。容量の5Lについては私は気になりませんでした。十分に買い換えを検討する価値のある新型だと思います。

パタゴニア